山梨県韮崎市のペット向け発酵食品メーカー「日本発酵株式会社」に破産開始決定 「ミクロビごはん」など製造

官報（6930号）によると、山梨県韮崎市神山町の「日本発酵株式会社」（代表取締役：福田浩幸）は12月19日、甲府地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年（フ）第326号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成29年3月17日午後3時30分、破産管財人には清水毅弁護士（清水毅法律事務所、山梨県甲府市中央1-7-10内外ビル3階、電話：055-231-0032）が選任されている。負債額は毎日新聞の報道*1によると、株主から集めた社債を中心に約８億円とのこと。

同社は2003年5月に創業し、2005年3月に「日本デジャヴ株式会社」として法人化した発酵食品メーカー。世界初のペット用植物エキス発酵液「スパイラル・エンザイム」や植物性タンパク質のペットフード「発酵の力・大豆」を発売するなど、主にペットフードおよびペット向け発酵食品を製造・販売し、近年はそれぞれを改良リニューアルした「スパイラルエンザイム・生酵素」「ミクロビごはん」シリーズの製造・販売を行い、2008年7月期には約1億5000万円の年間売上高を計上していた。

しかし、以降は景気低迷から商品受注が落ち込み、2012年7月期には年間売上高が約7000万円にまで落ち込んでいた。これを受けて2013年11月の代表交代後、本社を東京都内から現住所に移転するなど固定費の削減に努めていたが、最近は営業実態が確認できない状態になっていたという。なお、同社が製造・販売していた製品については株式会社 AsoboLabo（大阪市中央区）が取り扱いを開始しているため、購入は可能な状態である模様。

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*1：日本発酵：破産手続き開始決定　負債総額８億円　／山梨（毎日新聞、2017年1月7日 地方版）