官報(6879号)によると、東京都千代田区丸の内の「株式会社パソナ」(代表取締役:佐藤司)は関連会社で東京都千代田区大手町の「株式会社パソナメディカル」(同代表)を吸収合併することを発表した。効力発生日は平成28年12月1日で、承認決議についてはパソナは会社法796条第2項の規定により株主総会の承認を経ずに行うことを決定している。また、パソナメディカルについては平成28年10月31日に株主総会の承認決議を行うことにしているという。
パソナは1976年2月に「株式会社 マンパワーセンター」として設立された人材派遣大手。1980年に中高年向け就業支援事業子会社として「株式会社エルダーマネジメントセンター」(現:ランスタッド株式会社)を設立するなど、業容を拡大させた。2000年に旧パソナ(現:南部エンタープライズ)から労働者派遣事業を承継すると、2001年に大証ナスダック・ジャパン市場(現:新JASDAQ)、2003年に東証一部に上場するなど事業規模を拡大。2007年に持株会社制に移行し、事業会社であるパソナは上場廃止となったが、事業持株会社であるパソナグループは中国やアメリカ、東南アジア地域へと事業拡大を続けている。
パソナメディカルは1985年4月に「株式会社メディカルパワー」として設立された医療・福祉分野の人材派遣および再就職支援を事業とする会社。当初は東京・大阪で事業を展開していたが、2001年に商号を「株式会社メディカルアソシア」に変更後は名古屋・福岡などでも事業を展開していた。その後、2011年に人事コンサルティングや給与計算代行サービスを強みとする同業の「株式会社ネクストキャリア」(当時:東京都港区)と経営統合し、札幌および北九州に支店を開設するなど業容を拡大させていたが、2014年に株式会社パソナグループが親会社となったため、現商号に商号変更していた。
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