東京都渋谷区のスマートフォン向けアプリ開発「株式会社エーアイパシフィック」が解散 関連会社の経営悪化で資金繰り悪化

官報(平成28年10月14日 号外第228号)によると、東京都渋谷区広尾の「株式会社エーアイパシフィック」(代表清算人:神谷知愛)は平成28年9月30日に開催された臨時株主総会の決議により解散していたことがわかった。

同社は2005年1月に「エーアイパシフィック・インコーポレイテッド」として創業し、同年11月に法人化したソーシャルメディア構築・運営およびスマートフォン向けアプリの開発を主業とする会社。当初は通信教育の販売事業を主力にネイルサロン経営やインターネット集客事業を展開していたが、2006年1月にモバイルマーケティング事業に参入すると、2007年7月にモバイルマーケティングツール「アイトラフィック」を発売したほか、2008年4月にはFeliCa対応非接触ICカードリーダー端末「アイタッチ」を発売するなど同事業を拡大。関連する事業としてソーシャルメディアの構築・運営を開始し、2008年6月に美容クーポンサイト「大和撫子」(2009年8月にE-lifeビューティにサイト名変更)、2009年に雑誌モデルの関連動画サイト「Peak」やクーポンメディア「E-life(Beauty/グルメ)」、2010年10月に共同購入型優待券サービス「#GETON(ゲットン)」(2015年4月30日サービス終了)*1をリリースするなど、業容を拡大させ、2014年10月期には約14億4000万円、2015年10月期には約16億7000万円の年間売上高を計上していた。また、2009年11月にはNHK「めざせ!会社の星」に“女性が活躍している職場”として取り上げられていた。

その後もスマートフォン向けのグルメ格付けチェックインアプリ「SynchroLife(シンクロライフ)」やマッチング型の10分間限定トークアプリ「Festar(フェスター)」をリリースするなど、活発に事業を展開していたが、2015年に新潮社の会員制情報サイト「フォーサイト」の報道*2により、関連会社である株式会社ジンコーポレーションの経営悪化が発覚。この影響を受け、ジン社から出資を受けていた同社も資金繰りが急速に悪化。そのため、2016年9月に「SynchroLife」および「Festar」の運営事業を株式会社GINKAN(東京都中央区)に譲渡するなど事業の整理の目途が付いたため、今回の措置となった。

(追記:2016年11月23日)
官報(6896号)によると、同社は10月31日、東京地方裁判所から特別清算の開始決定を受けた。事件番号は平成28年(ヒ)第2073号となっている。

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*1「#GETON」が2015年4月末でサービス終了を発表。ポイントキャッシュバックを実施。(クーポンサイト.jp、2015年4月6日)
*2「脱毛エステ最大手」に浮上した「経営危機説」「健康被害隠蔽」(ハフィントンポスト日本版、新潮社フォーサイト、2015年6月20日)

■関連リンク
Festar(フェスター)
http://festar.jp/
SynchroLife(シンクロライフ)
http://synchrolife.jp/index.html

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