同社は中央アルプス及び駒ヶ根高原を地域資源とする駒ヶ根観光 の振興・発展を目的として1959年(昭和34年)7月に駒ヶ根市の市民などの出資を得て設立された第三セクター。千畳敷の山小屋やユースホステル、スケート場、別荘地やロープウェイの開発などの開発事業に携わり、駒ヶ根地域の観光に貢献していた。1999年の駒ヶ岳ロープウェイのリニューアルにあわせリゾートホテル「ビューホテル四季」をオープン。同ホテルのほか、駒ヶ根市から運営を委託されていた日帰り温泉施設「こまくさの湯」及び「国民宿舎すずらん荘」の3部門による独立採算方式で会社運営を行い、年商は6億円前後で推移していた。
しかし、長期不況による観光産業の低迷により2007年度に赤字に転落し、2008年に発生したリーマン・ショック後の急激な景気の悪化などの影響により経常赤字が常態化する状況となっていた。同ホテルは市を象徴する観光地にある中核的施設で、周辺宿泊施設に与える影響なども懸念されたことから経費削減などで経営改善に努められたものの、同形態による経営改善には限界があり、民間活力導入による事業立て直しが求められる状況となったため、駒ヶ根市によるプロポーザル型の入札を経て、「ビューホテル四季」については株式会社三河湾リゾートリンクス(愛知県岡崎市)が、「こまくさの湯」「国民宿舎すずらん荘」については株式会社トヨタエンタプライズ(名古屋市中村区)が事業承継することになったため、運営する施設群の土地建物等売買契約が締結されたことを受け、解散することとなったという。
■関連リンク
駒ヶ根ビューホテル 四季
https://www.view-shiki.com/
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