デラウェア州ニューアーク市のエステサロン経営「フランチェスカビアンキリミテッド」に破産開始決定

官報（平成28年8月18日 号外第182号）によると、アメリカ合衆国デラウェア州ニューキャッスル郡ニューアーク市（日本国内における営業所：東京都港区白金）の「フランチェスカビアンキリミテッド」（日本における代表者：大江めぐ）は8月3日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年（フ）第5431号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年12月13日午前11時、破産債権の届出期間は9月7日までとなっている。また、破産管財人には横山恵美子弁護士（法学館法律事務所、東京都渋谷区桜丘町17-6 渋谷協栄ビル9階、電話：03-3462-8051）が選任されている。

同社は2003年12月に設立されたオイルマッサージ等の訪問販売業者。2010年12月に「Zahara」の屋号でエステサロンを開店し、2011年7月に「Pi Aledifreba Moga（ピアレディフレバモガ）」に屋号を変更して営業していた。SNS（ソーシャルネットワーキングサイト）を利用する営業形態を取り、実際には勧誘目的であるにもかかわらず、「食事に行こう」などと対象者を誘い出してサロンに連れて行き、100万円以上のオイルマッサージの契約を結ばせるというアポイントメントセールスを行っていた。

またこの際、契約しない意思を表明している消費者に対して執拗に長時間にわたる勧誘を継続したほか、契約資金のない消費者に対して消費者金融での借入を執拗に勧めるなど、特定商取引法の複数の条項に反する行為を行ったとして2012年6月に東京都から訪問販売について3ヶ月間、特定継続的役務（オイルマッサージ等）提供6ヶ月間の業務停止命令を受けていたほか、2013年6月には同法違反（不実告知など）で当時の実質的経営者と従業員計５名が逮捕されていた。