回転寿司チェーン経営の「海王コーポレーション」に破産開始決定 「壱角家」展開のガーデンがスポンサーに

信用調査大手の帝国データバンク、および東京商工リサーチによると、東京都中央区日本橋小舟町の「株式会社海王コーポレーション」(代表取締役:千葉久雄)は8月25日、東京地方裁判所に準自己破産を申請し翌26日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第6060号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成29年1月16日午後1時30分、破産債権の届出期間は9月30日までとなっている。また、破産管財人には佐藤弘康弁護士(成和明哲法律事務所、東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー31階、電話:03-5405-4080)が選任されている。両社によると、負債総額は6億7000万円が見込まれているという。

同社は2007年2月に富山県高岡市で創業した回転寿司店の運営会社。税別100円均一と150円または180円均一のツープライス制を特長とする回転寿司店を「かいおう」「PREMIUM海王」の屋号で事業展開し、自社展開のほかフランチャイズでの展開も行い、最盛期にはFC店を含めると36店舗を擁するチェーンに成長。2015年1月期には設立以来最高となる19億1922万円の売上高を計上していた。

しかし、その後に行った海外出店のための投資が失敗に終わったほか、FC店の閉店に伴う経費負担の増加などから3116万円の赤字を計上し、債務超過となっていた。こうした中、FC加盟店を経営していた静岡県の企業が2015年12月に同社の全株式を買収する形で社長を含む経営陣が交代。2016年6月に本社を現住所に移転するなどの施策を行っていたが、資金繰りが改善しなかったため、今回の措置になったという。

なお、同社については、株式会社ガーデン(東京都新宿区)がスポンサーとなり、2016年9月に31店舗を承継する形で設立された株式会社KSGフードマネージメント(東京都港区)の全株式を取得。同社グループが展開する「横浜家系 壱角家ラーメン」、「鉄板王国」、「東京名物 油そば」などとともに事業展開を行っていくこととなったため、閉店した直営5店舗、および一部のFC店舗を除く店舗については営業を継続・再開している模様。


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回転寿司 海王
http://www.kaio-co.jp/

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