日本一ソフトウェア、関連会社のシステムプリズマを吸収合併へ システムプリズマの事業は大阪開発室が承継

官報(6840号)によると、岐阜県各務原市蘇原月丘町の「株式会社日本一ソフトウェア」(代表取締役:新川宗平)は同社の完全子会社で大阪市北区野崎町の「株式会社システムプリズマ」(代表取締役:北角浩一)を吸収合併することを発表した。効力発生日は平成28年10月1日で、完全子会社を吸収する形式であるため、株主総会の承認決議を経ずに合併することを決定している。今回の合併は2012年に日本一ソフトウェアが大阪に開設した大阪開発室に人員・資産を承継させ、経営効率化を図ることを目的としているという。*1

日本一ソフトウェアは1993年7月に「有限会社プリズム企画」として設立され、1995年7月に株式会社に改組して現商号に商号変更したコンシューマゲーム機向けを中心としたソフトウェア開発を主業とする会社。1995年にPlayStation® 専用ソフト「ジグソーワールド」を開発・販売したことを皮切りに「マール王国の人形姫」シリーズや「魔界戦記ディスガイア」シリーズ、「流行り神」シリーズなどのタイトルを中心にPlayStation、PlayStation2、PlayStation Portable(PSP)、Nitendo DSなどのハード向けにゲームソフトを開発・販売している。

システムプリズマは1989年12月に「アトラスシステム株式会社」として設立され、1993年9月に現商号に商号変更したゲームソフトの企画・開発・移植を事業とする会社。設立当初は事務関連のソフトウェアや制御システムの開発を事業としていたが、1994年頃からゲームソフト移植の請負を開始し、エス・エヌ・ケイ(SNK、現在は系列会社であったプレイモアがSNKプレイモアと改称し事業承継)やカプコンが開発した格闘技ゲームの移植を中心に事業を展開していた。2007年に日本一ソフトウェアの傘下になった後は同社が開発したソフトの他機種への移植を中心に事業を展開。また、この頃からは「クラシックダンジョン」シリーズや「DOT DEFENSE」など、同社オリジナルのタイトル開発も行っていた。


*1連結子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ(PDF文書、株式会社日本一ソフトウェア、平成28年6月17日)

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