官報(6835号)によると、北九州市若松区響町の「株式会社マルヒロ」(代表取締役:弘中正仁)は7月29日、福岡地方裁判所小倉支部から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第406号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年10月14日午前10時、破産債権の届出期間は9月2日までとなっている。また、破産管財人には田邉匡彦弁護士(黒崎合同法律事務所、福岡県北九州市八幡西区黒崎3-1-7 アースコート黒崎駅前BLDG.4階、電話:093-642-2868)が選任されている。
同社は1994年1月に「有限会社弘中商店」(1975年設立)の鉄屑等の営業部門を分離・独立させる形で設立されたスクラップなどの製鉄原料や一般鋼材などの販売を事業とする会社。弘中商店の事業を承継したスクラップ処理業者「弘中メタル株式会社」からスクラップ類を引き受け、選別を行った後、高炉メーカーや鋳物メーカー、非鉄金属問屋などに販売していた。しかし、近年の国内における鉄需要の低迷から、同社の発行済み株式の96%を保有する親会社で弘中メタルの事業を承継した「株式会社エコひろなか」(同所)が2014年9月に事業を停止し同年11月に破産開始決定を受ける*1など事業環境が悪化していた。
*1:北九州のスクラップ業「エコひろなか」が破産決定受け倒産(不景気.com、2014年12月2日)
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