アプラス、子会社の保険代理店業「メイプル保険サービス」を吸収合併へ

官報（6835号）によると、新生銀行グループで大阪市浪速区湊町の「株式会社アプラス」（代表取締役：渡部晃）は8月10日、子会社で東京都千代田区外神田の「メイプル保険サービス株式会社」（代表取締役：奥田正一）を吸収合併すると発表した。効力発生日は平成28年10月1日を予定しているという。なお、メイプル保険サービスはアプラスの完全子会社であるため、会社法の規定に基づき、株主総会の承認決議を経ずに合併を決定している模様。合併後、メイプル保険サービスが行っている保険代理店事業はアプラスが保険部門を新設し、承継することになっているとしている。

アプラスは2009年4月に旧アプラス（現：アプラスフィナンシャル）の完全子会社「株式会社アプラスクレジット」として設立された新生銀行グループのクレジット・信販事業会社。2010年4月に旧アプラスが事業持株会社に移行することに際し、会社分割が行われ、同社がカード事業・ショッピングクレジット事業・決済事業を承継し、現商号に商号変更を行っている。その後、グループ内の再編により、新生カードや新生セールスファイナンスを吸収合併するなど、業容の拡大、および経営の効率化を推進している。

メイプル保険サービスは1986年11月に消費者金融業「株式会社シンキ」*1の子会社「エス・エル・メイプル株式会社」として設立された保険代理店業者。損害保険・生命保険各社の保険代理店として事業を展開していたが、2008年3月に親会社であったシンキがアプラスに全株式を譲渡し、アプラスの子会社となった後、2014年7月に現商号に商号変更を行っている。




*1：一般的にはテレビCMにオリバー・カーン氏を起用したことで知られる「ノーローン」の会社として知られている。その後、同社も2009年に新生銀行グループに入り、現在は「新生フィナンシャル」の完全子会社として事業を展開している。