秋田県横手市のホテル運営「横手セントラルホテル株式会社」が民事再生法の適用を申請 特定のスポンサー候補に支援要請中との情報も

信用調査大手の東京商工リサーチによると、秋田県横手市平和町の「横手セントラルホテル株式会社」(代表取締役:榊田浩三)は7月25日、秋田地方裁判所に民事再生法の適用を申請し同日、保全命令および監督命令を受けた。申請代理人は岡野真也弁護士(岡野真也法律事務所、東京都中央区八重洲2-2-12 八重洲2・2ビル3階・8階、電話:03-6804-8388)ほか3名。監督委員には湊貴美男弁護士(湊法律事務所、秋田県秋田市山王3-1-7 東カン秋田ビル6階、電話:018-865-6066)が選任されている。負債総額は2016年5月末時点で約5億4000万円とのこと。

同社は1970年(昭和45年)に設立され、1975年(昭和50年)から横手セントラルホテルの運営を開始したホテル運営会社。1987年に宴会場を兼ねた結婚式場「ラ・ポート」を開設してブライダル事業に参入。横手・平鹿地区では高い知名度を誇っていたほか、1997年には天皇皇后両陛下の宿泊先にも選ばれるなど同地区では最高格のホテルであった。

1995年には建物を賃借する形の経営に切り替えることにより新たなスタートを切り、1996年6月期から1999年6月期までは年間売上高は10億円台で推移していたが、その後は横手駅周辺にホテルプラザアネックス横手などの新規ホテル開業するなどしたため営業面では苦戦。賃料負担が重くなるなか、経費節減などの体質改善を行うと同時に、打開策として2014年3月にチャペル「le lien(ル・リアン)」を開設するなど、ブライダル部門での増収を狙ったものの投資に見合う効果は得られず、2015年6月期の売上高は約5億9000万円にまで縮小。資金繰りが逼迫する事態となったため今回の措置となったという。なお、同社では事業存続を図るべく、現在、特定のスポンサー候補者に対して支援を要請しているとしている。


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