大阪府八尾市の健康増進施設運営「一般財団法人健康管理・開発センター」に破産開始決定

官報(6828号)によると、大阪府八尾市弓削町南の「一般財団法人健康管理・開発センター」(代表理事:時田繁治)は7月20日、大阪地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第2962号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年10月18日午後2時、破産管財人には野城大介弁護士(きっかわ法律事務所、大阪府大阪市北区堂島浜1-4-16 アクア堂島西館2階、電話:06-6346-2970)が選任されている。

同法人は1972年(昭和47年)2月に設立された一般財団法人で、寄付行為第1章第1条に基づいて、強健な心身の回復と発達を促進し、健康で文化的にかつ優良なる府民を育成し、社会福祉向上に資すること事案目的として設立され、同法人が所有する健康増進施設「八尾アスレチックセンター」を運営していたほか、2005年から河内長野市の「ウェルネスフォレスト三日市(市立健康支援センター)」と「市立三日市市民ホール」の指定管理者となり、両施設の運営を行っていた。

しかし毎日新聞の報道*1によると、2015年度から公益費の支払いが遅延するようになり、昨年11月から3ヶ月間分については滞納状態となっていた。そのため、河内長野市は支援策として2015年12月に2016年1~3月分の指定管理料約2300万円を滞納分に充てると、同財団と覚書を交わしたが、財団は振り込まれた指定管理料を別口座に移し、資金繰りに転用。そのため、同市は同財団による施設運営は困難と判断。指定管理期間の2016年3月末を待たずに、1月31日付で指定取消処分となっていた。なお現在、ウェルネスフォレスト三日市はHOSグループ(代表団体:株式会社東大阪スタジアム)が、同施設内にある市立三日市市民ホールは河内長野市が管理・運営を行っている。


*1:財団指定管理取り消し 2施設の公益費滞納 /大阪(毎日新聞・地方版、寺岡俊、2016年1月23日)

■関連リンク
河内長野市立健康支援センター(ウェルネスフォレスト三日市)
http://150.60.29.78/

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