日本ライフライン、子会社の「JUNKEN MEDICAL」を吸収合併へ 人工血管を製品開発から販売までの一貫体制を構築

官報(6828号)によると、東証一部上場で東京都品川区東品川の「日本ライフライン株式会社」(代表取締役:鈴木啓介)と同社の完全子会社の「JUNKEN MEDICAL株式会社」(代表取締役:桑原邦生)は8月1日、平成28年6月28日に開催された取締役会において合併を行うことを決議した。効力発生日は平成29年1月1日で、存続会社は日本ライフライン株式会社となる。なお、本合併については会社法第796条第2項、消滅会社は会社法第784条第1項に基づき、それぞれ株主総会の承認決議を経ずに合併することを決定しているという。

日本ライフラインは1981年2月に設立された循環器領域の医療機器の製造・輸入販売を事業とする会社。AED(自動体外式除細動器)や不整脈の検査・治療に用いるカテーテル類などを製造するほか、心臓ペースメーカーや植込み型除細動器、人工心臓弁、心房中隔欠損閉鎖器具などを海外から輸入し、医療機関や医療機器販売会社などに販売している。

JUNKEN MEDICALは1967年1月に株式会社循研として設立された医療機器・測定機械器具・繊維機械器具の製造・輸出入・販売を事業とする会社。1985年に宇部興産が資本参加し、株式会社ウベ循研となったあと、2009年に日本ライフラインの完全子会社となっている。JUNKEN MEDICALも循環器領域の医療機器メーカーで、人工血管やステントグラフト、血液浄化用装置などを製造している。

日本ライフラインのプレスリリース*1によると、本合併は両社の経営資源を統合することにより、薬事・開発機能を強化するほか、現在、JUNKEN社が製造し、日本ライフラインが販売している人工血管について製品開発から販売までの一貫体制を構築するなど、同社の営業部門との協働による事業拡大を目的としているという。

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*1:連結子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ(PDF文書、日本ライフライン株式会社、平成28年6月28日)

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