東京都港区の婦人用ニット製品企画・卸「イエリデザインプロダクツ株式会社」が民事再生法の適用を申請 堀田丸正がスポンサーに

信用調査大手の東京商工リサーチによると、東京都港区南青山の「イエリデザインプロダクツ株式会社」(代表取締役:手塚浩二)は6月2日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し6月10日、民事再生開始決定を受けた。申請代理人は宮原一東弁護士(桜通り法律事務所、東京都中央区日本橋茅場町2-3-6 宗和ビル7階、電話:03-6661-6553)で、監督委員には森順子弁護士(森・清水法律事務所、東京都文京区本郷7-2-5 平清ビル6階、電話:03-6801-6482)が選任されている。負債総額は15億1347万円とのこと。

同社は1997年9月に設立されたレディース用横編みニット製品の企画・卸売を事業とする会社。自社ブランド「GALANCE」「equo(エクゥオ)」などを展開し、直営店舗や通信販売を行い、専門店・百貨店、通販企業などに販売していたほか、大手アパレルメーカー向けのOEMを手掛け、ピーク時となる2014年7期には21億8830万円の年間売上高を計上していた。しかし、近年の消費者の購買行動の変化や暖冬、円安などの影響を受け、2015年7月期の売上高は20億8570万円に減少。再建を目指して直営店事業からの撤退などリストラ等を進めたが、2016年4月14日以降に発生した熊本地震により、熊本県をはじめ九州地区の専門店など取引先数件からの入金遅れが発生。さらに同地区への売上も減少したため資金繰り難に追い打ちをかけ、民事再生手続き選択の要因の一つとなった。なお同社は6月9日に債権者説明会を開催し、スポンサー支援による再生を行うことを公表していたが、ヤマノグループの事業持株会社「株式会社ヤマノホールディングス」傘下で東証2部上場の繊維製品・宝飾品卸売業「堀田丸正株式会社」(東京都中央区)が7月29日、イエリ社との間でスポンサー契約を締結したことを発表している。*1



*1:スポンサー契約の締結に関するお知らせ(PDF文書、堀田丸正株式会社、平成28年7月29日)

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