大阪市浪速区のオタク向けホビー雑貨企画・販売「ワイ・シー・トイズ・ラボ」に破産開始決定 送料無料化で赤字転落

官報(6792号)によると、大阪市浪速区日本橋西の「ワイ・シー・トイズ・ラボ株式会社」(代表取締役:土岐清次)は5月31日、大阪地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第1906号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年8月29日午後2時30分、破産管財人には河島眞一弁護士(つながり総合法律事務所、大阪府大阪市中央区高麗橋2-2-5 小山ビル7階、電話:06-4706-5100)が選任されている。

同社は2004年に設立された電子玩具および大人向けホビー雑貨の企画開発・販売を事業とする会社。お金を入れると自動読み込みを行う貯金箱「ATM BANK」シリーズが人気を博したほか、いわゆるオタク層向けの玩具に強みをもっており、2008年5月にはミネルヴァ・ホールディングス傘下のEC子会社「ナチュラム・イーコマース」(大阪市中央区)と共同で「オタクの電脳街」および関連のブログサービス「オタクの電脳ブログ」の運営を開始していた。しかし、「オタクの電脳街」関連事業に関しては近年、同業との競争が激化したことにより収益性が悪化。テコ入れのために開始した送料無料化により採算が悪化し、不採算事業に転落したことにより、ナチュラムECが事業から撤退。ナチュラムの撤退後は事業規模を縮小し、「オタクの電脳ブログ」内のショップコンテンツとして運営していたが、これについても2014年1月1日付で「オタクの電脳ブログ」の運営が同社からブログポータルサイト構築システム「CLOG」を展開する株式会社シーポイントに譲渡する形で事業展開を終了し、会社清算に移行していた。



■関連リンク
漫画・アニメ・フィギュア・コスプレ・おもちゃのオタク情報ポータル「オタクの電脳」
http://www.otaden.jp/

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