同社は1998年6月に設立された気象情報提供サービス事業者。付加価値性の高い気象情報サービスの提供で事業を拡大し、千葉市産業振興財団主催の第三回ベンチャーカップで優秀賞を受賞するなど注目を集めた。花粉情報の提供分野が当社の事業拡大に大きく貢献し、花粉飛散シミュレータを使って予測する最先端の超高精密花粉情報が当社の大きなアピールポイントとなって、情報配信件数を増やし、2009年11月には移動体通信大手のNTTドコモと資本提携し、同社と連携したサービス提供を開始。2013年にNTTドコモがリリースした「あなたの街の熱中症予防」、「あなたの街のインフルエンザ速報」、「あなたの街の花粉情報」という名称のアプリ群に対しデータ配信を開始するなど、デジタルサイネージやモバイルコンテンツへの気象情報配信サービスの拡大や官公庁受注の拡大に向けた人員強化も同時に進めてきた。
しかし近年は官公庁関連での開発案件の増加などにより受注消化に向けた体制強化を進めたものの、労務費が増加したことで利益が悪化、2014年５月期は売上高2億9673万円に対して2634万円の赤字を計上。さらに、2015年５月期には2313万円の赤字となるなど、資金繰りが悪化。今後も改善する目途が立たないことから今回の措置となったという。なお、同社がデータ配信を行う形でサービス提供がなされていた前述の「あなたの街の熱中症予防」・「あなたの街のインフルエンザ速報」・「あなたの街の花粉情報」の３つのアプリについては7月28日午後3時をもってサービスの提供を終了している。
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