信用調査大手の東京商工リサーチによると、東京都新宿区大京町の「株式会社新思索社」(代表取締役:小泉孝一)は7月13日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第4936号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年10月3日午後3時、破産債権の届出期間は8月17日までとなっている。また、破産管財人には魚谷隆英弁護士(うおや総合法律事務所、東京都中央区京橋2-12-11 杉山ビル4階、電話:03-3562-7770)が選任されている。東京商工リサーチによると、負債総額は債権者18名に対して5099万円が見込まれている。
同社は1994年(平成6年)9月、経営破綻した旧・思索社の事業を承継する形で設立された出版社。哲学書を中心に人間学、心理学、社会学、自然系などの出版を手掛けていた。『精神と自然』や『精神の生態学』、『社会学への招待』などの専門書を出版していたが、出版不況から販売も伸び悩み、業績低迷が続いていた。こうしたなか、代表の小泉氏が死去したことで事業継続を断念。2016年7月8日に同社取締役が破産を申し立てていた。
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