官報(6783号)によると、東京都千代田区丸の内の「株式会社アウトソーシングテクノロジー」(代表取締役:茂手木雅樹)は、同社の子会社で東京都千代田区神田小川町の「株式会社スリーエス」(代表取締役:柴田秀一)を吸収合併することを発表した。効力発生日は平成28年7月1日となっている。
アウトソーシングテクノロジーは2004年12月に「聖翔株式会社」として設立された機械・電子・電気・ソフトウェア分野の技術者派遣および開発請負を事業とする会社。2009年11月に技術系人材派遣大手のアウトソーシングの子会社となり、2011年4月に現商号に変更している。もともと研究・開発の受託・請負事業などに特化していたこともあり、精密機器などの高度分野に強みを持っている。関連子会社に半導体製造に関わるOS化推進事業などを展開する「OSセミテック」や携帯電話基地局の構築・保全などを事業とする「モバイルコミュニケーションズ」がある。同社についてもロボティクスや医療機器開発などの高度専門職に対する職業紹介事業を展開している。
スリーエスは2006年7月に設立されたネットワーク設計・構築のほか、システム運用管理を事業とする会社。特定労働者派遣事業者の免許を取得し、顧客企業に対してネットワーク機器の品質検査やネットワーク試験検証構築、データセンターにおける運用・監視業務などのサービスを展開していたほか、親会社であったアエリアが展開するオンラインゲームのサポートなどを行っていた。しかしその後、アエリアが経営資源を集中させる施策の一環として同社の株式をコンピュータ技術者育成スクール「KENスクール」を運営する株式会社シンクスバンクに2億5000万円で譲渡。その後、2015年11月にアウトソーシングテクノロジーが同社の全株式を取得していた。
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