東京都目黒区のネイルチップ企画・製造「ワンタッチネイル株式会社」に破産開始決定 映画『ガール』で取り上げられ話題に

信用調査大手の東京商工リサーチによると、東京都目黒区東山の「ワンタッチネイル株式会社」(代表取締役:山崎純子)は7月13日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第4721号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年10月7日午前10時30分、破産債権の届出期間は8月10日までとなっている。また、破産管財人には佐藤穂貴弁護士(秦・佐藤法律事務所、東京都港区芝大門2-8-11 フリーディオ芝公園501、電話:03-3435-1888)が選任されている。負債総額は現在調査中とのこと。

同社は2009年(平成21年)10月に設立されたネイルチップの企画・製造を事業とする会社。同社代表の山崎氏が考案し、特許登録を行った「ワンタッチネイル」(何度も着脱できる付け爪)の企画・製造を目的として設立され、自社製品を企画・販売するほか、ゼイヴェル(現:株式会社ブランディング)の「松下美智子ネイル」やワールドの「OPAQUE(オペーク)」、アルビオンの「ANNA SUI(アナスイ)」などに対し同様の特徴を持つ商品をOEM製造し、供給していた。ワンタッチネイルは平成24年5月に劇場公開された映画『ガール』で取り上げられるなどしたことにより話題となっていた。

しかし、山崎氏が実質的に経営していたボディ・インターナショナル株式会社(ワンタッチネイル商品「BABY JUNO」を展開、東京都港区)が2013年9月、二度目の資金ショートを起こして銀行取引停止となり、同社も業務縮小を余儀なくされていた。その後、事業立て直しを進めていたが業績不振が続き2015年11月に事業を停止。山崎氏の個人債務処理もあったため、今回の措置となったという。


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