大分県竹田市久住町の食肉加工・販売「株式会社ハモン・デ・クジュウ」に破産開始決定

官報(6783号)によると、大分県竹田市久住町の「株式会社ハモン・デ・クジュウ」(代表取締役:工藤寛)は5月18日、大分地方裁判所竹田支部から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第6号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年9月9日午前11時、破産債権の届出期間は7月20日までとなっている。また、破産管財人には田中利武弁護士(弁護士法人大分あおば法律事務所、大分県大分市中島西1-4-18 NCビル2階、電話:097-534-5520)が選任されている。

同社は1997年(平成9年)に畜産農家3戸により共同設立された「農事組合法人ハモン・デ・クジュウ」を前身とする豚肉加工食品の製造・販売業者。「農場と食卓をつなぐこと」や「生産の現場である農場のことだけを考えるのではなく消費の現場である食卓へ意識を移す」などを基本理念として設立された食肉加工所で、世界三大生ハムの一つに数えられるスペイン風の生ハム「ハモン・セラーノ」を主力商品にするほか、ソーセージ類やベーコン、ハムなどの製造・販売を行っていた。

経営状況としては苦しく、2014年に一度目の経営の行き詰まりを露呈させたものの、経営体制の刷新や株式会社への改組などにより経営再建を進めていた。しかし、農事組合法人時代の借り入れに関しての返済を求められ、減額交渉などを行っていたものの破談となり、訴訟へと発展していた。また、金融機関からの借り入れ分については借り換えを行うことなどを計画していたものの、前述の訴訟の影響によりこれも断念せざるを得なくなったため、2016年2月末をもって事業を停止していた。


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