同社は1987年(昭和62年)7月に設立された自動車部品加工業者。地元自動車部品メーカーから、三菱自動車工業向けの座席用フレームの溶接加工を受注し、設備投資にあわせて処理能力を高めて業容を拡大。三菱自動車工業水島製作所関連の受注が全体の8割を占めていた。
しかし、近年は受注量の減少が続き収益性も低調に推移するなか、今年4月20日に三菱自動車工業が燃費データの不正・改ざんを公表し、対象となる軽自動車の生産を停止する事態が発生したため受注環境がさらに悪化。三菱自動車工業以外の取引先からの受注による事業維持を模索していたが、金融債務が重く、先行きの見通しが立たなくなったため、事業の継続を断念したという。なお、三菱自動車工業による燃費データ偽装を受けての企業倒産が判明したのは、同社が初という。
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