官報(6779号)によると、東京都千代田区神田錦町の「株式会社山中レタリング研究所」(代表取締役:山中誠子)は5月11日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第3148号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年8月5日午前11時、破産債権の届出期間は6月8日までとなっている。また、破産管財人には三浦修弁護士(辻誠法律事務所、東京都港区東新橋1-1-21 今朝ビル9階、電話:03-3572-4931)が選任されている。
同社は故・山中俊雄氏が1969年(昭和44年)に創設したレタリング・写植・版下を事業とする会社を前身とするウェブサイト企画・構築および各種デザイン企画を主業とする会社。当初は、書体デザイナーでもあった創始者により山中オリジナル書体(太宋朝体、特太宋朝体、見出用明朝体、見出用横太明朝体、本文用明朝体、石体、ペン字体等)の開発が行われていたが、1974年に同氏が逝去したことにより、書体の開発を断念。その後、1974年に株式会社に改組する形で設立されたのが同社である。
事業としては、白泉社や集英社、小学館などを中心とする出版社からの依頼により、企業サイトのほか、各種のキャンペーンサイトなどを中心としたウェブサイトの企画・構築を行っていたほか、週刊誌の車内吊り広告・新聞広告や販促POPなどのデザイン・制作や白泉社の一部コミックスに関するテレビCMの制作などを行っていた。また、東京ドームシティ内の融合商業施設「ラクーア」内に駄菓子屋「楽駄屋」を出店し、運営していた。
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