同社のプレスリリースによると、東洋インキグループでは将来の持続的成長に向けて目指すべき事業の方向性として、ライフサイエンス、コミュニケーションサイエンス、サスティナビリティサイエンスの3つの事業ドメインを設定している。このうち現在進めているグループ中期経営計画SCC-Ⅲでは、ライフサイエンス事業ドメインの重点分野として、パッケージとヘルスケアという2つの事業分野を策定しているが、トーヨーケムにおいては、特に今後成長が期待できるヘルスケア分野を、同社が主管する事業の柱の一つとし、次なる基幹事業を創出すべく、人体貼付用の粘着剤の材料開発を軸に、医療用粘着テープや検査機器用材料、化粧品用樹脂を独自開発するなど事業の拡張に努めてきたという。しかし、当該分野において製品開発力をさらにレベルアップし、強固な事業基盤を構築するには、メディカル・ヘルスケア市場への直接的参入が急務であると判断し、参入実現のためには、薬剤の効果を高めるノウハウや評価技術、安全・安心を担保する品質管理手法、プレミックス工程のための許認可などが不可欠だとして、他社との提携などを模索していたが、今回、積水メディカル株式会社が展開する医薬事業のうち、尼崎工場における貼付型医薬品事業を取得するに至ったという。
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