静岡市葵区の「静岡県トラック運送厚生年金基金」が解散 後継制度として「ANT企業年金基金」を推奨

官報(平成28年5月24日 号外第113号)によると、静岡県静岡市葵区の「静岡県トラック運送厚生年金基金」(理事長:大須賀正孝)は5月24日、平成28年5月10日付で厚生労働大臣により解散が認可され、解散したことを発表した。なお、代表清算人には同基金の理事長であった大須賀氏が就任している。

同基金は昭和46年1月に設立された総合型の厚生年金基金で、一般社団法人静岡県トラック協会を設立母体とし、平成25年3月31日現在で同社団法人に所属する事業者など344事業所、19,228人が加入し、加入者の福利厚生の一助となっていた。しかし、AIJ投資顧問による年金資産消滅事件を機に議論が提起され、2014年4月に施行された「厚生年金基金制度見直しに関する改正法」による厚生年金基金の存続条件が非常に厳しい内容となっていることから2016年2月10日開催の理事会、および2月18日開催の代議員会において解散を決議し、2月26日に厚生労働大臣あてに解散認可申請書を提出していた。なお、同基金では解散後の後継制度として、神奈川県貨物自動車厚生年金基金が運営する総合型企業年金基金「ANT企業年金基金」を検討するように加入事業者に通知している。


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