官報(6782号)によると、茨城県水戸市桜川の「水戸ステーションホテル有限会社」(代表取締役:小林康伸)と関連会社で水戸市小吹町の「有限会社大伸住宅」(同代表)および「小林商事有限会社」(同代表)は5月16日、水戸地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第64号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年9月2日午後2時、破産債権の届出期間は6月27日までとなっている。また、破産管財人には足立勇人弁護士(足立勇人法律事務所、茨城県水戸市南町3-4-57 水戸セントラルビル2階、電話:029-224-7928)が選任されている。
同社は水戸駅南口前に所在していた同名のビジネスホテル「水戸ステーションホテル」の元運営会社。ビジネス客や受験シーズンの受験生などに利用されていたほか、旧水戸藩校「弘道館」や「偕楽園」にもほど近い好立地のためファミリー層からの利用もあった。しかし、ビジネスホテルチェーンなどの進出により経営が悪化すると、2012年4月にホテル事業再生コンサル業「KOSCO INN株式会社」(名古屋市中区錦、代表取締役:大矢知哲也)に経営を委託し、以後同社は同ホテルの不動産管理事業に特化していた。
KOSCO INNグループによる経営により楽天トラベル等によるレビュー評価では高評価となっていたが、業況の悪化や建物自体の老朽化などもあり、2015年12月31日をもって閉館したため、今回の事態になった模様。負債額は約2億5000万円ほどが見込まれている。関連2社の負債額については不明。なお、同ホテルはその後、ビジネスホテル大手のアパホテルグループとフランチャイズ契約を締結している株式会社ステノ(茨城県水戸市、代表取締役:遠藤仁平)により「アパホテル〈水戸駅前〉」にリブランドされ、2016年3月1日から運営されている。
■関連リンク
アパホテル〈水戸駅前〉
http://www.apahotel.com/hotel/shutoken/02_mito-ekimae/
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