東京都台東区の第3種旅行業「株式会社トラベルワールドジャパン」に破産開始決定 ISテロの影響で業績悪化

信用調査大手の東京商工リサーチによると、東京都台東区東上野の「株式会社トラベルワールドジャパン」(代表取締役:西沢直詠)は5月9日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には伊藤洋志弁護士(田賀法律事務所、中央区銀座7-2-22、電話:03-3573-1791)が選任されている。負債総額は債権者10名に対し約7600万円。なお、同社による手配旅行は27年5月までに終了しており、業者間債務を残すのみのため旅行者に弁済すべき債務は残っていない。

同社は1969年5月に創業し、1986年4月に法人化した第3種旅行業者。トルコ・中国およびその周辺地域への旅行および、同地域からの訪日旅行を専門に取り扱い、取締役にはトルコ人が就任。トルコ観光や航空券の手配、現地ツアーの取次などを扱い、ピーク時の2001年2月期には約7億円の売上高を計上していた。

しかし、IS(イスラミックステート)によるテロ行為や中東地域の情勢不安などの影響を大きく受け、26年2月期の売上高は約1億6000万円以下にまで縮小し、赤字が累積していた。このため2015年5月22日に事業を停止、旅行業登録も返上し清算処理に移行していた。


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