官報(6770号)によると、東京都新宿区西新宿の「サノフィ株式会社」(代表取締役:ファブリス・バスキュラ)は5月10日、「ジェンザイム・ジャパン株式会社」(同所、代表取締役:パスカル・リゴティ)を吸収合併することを発表した。なお、この合併は会社法796条第2項および784条第1項の規定により、株主総会の承認を経ずに合併を決定している。合併効力発生日は、2016年7月1日を予定しているとのこと。
サノフィは2006年1月にサノフィ・サンテラボ株式会社(2000年1月1日の日本サノフィ株式会社とサンテラボ薬品株式会社の統合会社)と、アベンティスファーマ株式会社(2000年7月1日のヘキスト・マリオン・ルセル株式会社とローヌ・プーランローラー株式会社の統合会社)の合併によって誕生した外資系製薬大手・サノフィの日本法人。親会社のサノフィは、2008年の統計では処方箋医薬品販売で世界第4位に入っている。
ジェンザイム・ジャパンは1987年に米・ジェンザイム・コーポレーションの日本法人として設立された製薬会社。海外バイオ企業の日本法人としては初めて、他社と提携することなく自社単独で医療用医薬品の開発・販売に成功した企業としても知られており、現在、特定疾患に指定されている難病「ライソゾーム病(LSD)」のうち、「ゴーシェ病」「ファブリー病」「ムコ多糖症I型」「ムコ多糖症II型」「糖原病II型(ポンペ病)」に対する6つの治療薬と内分泌領域の2製品、併せて8つの希少疾病用医薬品を販売している。
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