JR西日本の完全子会社で、飲食店経営のほか、山陽新幹線の車内販売を行っている「株式会社ジェイアール西日本フードサービスネット」(大阪市淀川区、代表取締役:梅谷泰郎)は4月15日、2015年8月に買収した喫茶店経営会社「からふね屋珈琲株式会社」(同所、同代表)を吸収合併すると発表した。効力発生日は平成28年6月1日となっている。
ジェイアール西日本フードサービスネット(以下、FSN社)は1988年(昭和63年)5月に日本食堂(現:日本レストランエンタプライズ)の地域子会社「株式会社にっしょく西日本」として設立された飲食店運営・車内販売などを事業とする会社。山陽新幹線の車内販売のほか、寝台特急「トワイライトエクスプレス」の食堂車やJR西日本の駅構内におけるレストラン・喫茶店の運営などをおこなっている。
からふね屋珈琲は1972年(昭和47年)に創業し、1980年(昭和55年)8月に「からふね屋珈琲株式会社」(現:株式会社ホリーズ)として法人化したフルサービス型コーヒーショップ「からふね屋珈琲店」の運営会社。京都府を中心に大阪府や兵庫県に店舗を展開し、200種類以上のバリエーションを誇る「パフェ」を提供することで有名だったが、2006年(平成18年)2月に「からふね屋珈琲店部門」を会社分割して現在の「からふね屋珈琲株式会社」を設立し、鉄人化計画(東京都目黒区)に株式を譲渡。*1その後、鉄人化計画がカラオケ運営事業に注力するためとしてFSN社に株式を譲渡し、FSN社の完全子会社となっていた。*2FSN社のリリース*3によると、合併後は現在の駅ナカへの展開だけでなく、市中への出店についても推進し、規模を拡大していくという。
*1:株式の取得(子会社化)完了のお知らせ(からふね屋珈琲株式会社)(PDF文書、株式会社鉄人化計画、平成18年3月2日)
*2:連結子会社の株式譲渡および特別利益の計上に関するお知らせ(PDF文書、株式会社鉄人化計画、平成27年7月31日)
*3:からふね屋珈琲株式会社との合併に関するお知らせ(PDF文書、株式会社ジェイアール西日本フードサービスネット、平成28年4月15日)
コメントを投稿
削除申請等の場合は本人確認が可能な個人情報の入力が必要です。匿名での申請は受け付けておりません。