官報(平成28年4月4日 号外第79号)によると、東京都港区六本木の「グリーエンターテインメントプロダクツ株式会社」(代表清算人:原田考多)は平成28年3月18日に開催された株主総会において解散を決議し、清算手続きに入った。
同社はGREEが創出した知的財産権を活用し、キャラクター商品・雑貨・玩具類を企画・開発するために2012年9月に設立した連結子会社で、GREEのソーシャルゲームのキャラクター商品の企画のほか、グリーのオフィシャルグッズ通販サイト「GREE Shop」の運営、トレーディングカード『SiegKrone / ジーククローネ』の展開などを行っていた。
しかし、2013年6月に事業参入したTCG(トレーディングカード)事業は『聖戦ケルベロス』『進撃の巨人』などのタイトルを活用して展開していたが、既存の『マジック:ザ・ギャザリング』や『遊戯王』シリーズ、『ヴァイスシュヴァルツ』のユーザー層の切り崩しやソーシャルゲームユーザーによる新規参入が同社の想定を下回るなど、苦戦を強いられていた。
そのため、2014年以降はカジュアルゲームとしての側面を強調する運営方針に転換し、『悪魔のリドル』『はたらく魔王さま!』『ノラガミ』『ストライク・ザ・ブラッド』など、女性やライトノベル読者層への訴求を行っていたが、2015年6月期は1億5700万円の最終赤字*1となるなど業績は低迷し、2015年12月25日をもって『ジーククローネ』の公式サポートを終了するなど、事業規模の縮小を行っていた。
*1:グリーエンターテインメントプロダクツ、15年6月期は1.57億円の最終赤字(Social Game Info、2015年11月15日)
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