官報(平成28年4月1日 号外第78号)によると、大阪市此花区島屋の「エコマリン技術研究組合」(代表清算人:下田耕司)は総会の決議により、平成28年3月31日付で解散したことが分かった。
同組合は2013年1月にアタカ大機株式会社(設立当時:大阪市此花区、2014年に日立造船に吸収合併)と住友電気工業株式会社(大阪市中央区)、日立造船株式会社(大阪市住之江区)の3社が共同で出資、人材・設備の提供を行い、低消費電力の電解型バラスト水処理装置の開発、および海洋環境保全の貢献を目的に設立された法人格を持つ相互扶助組織。
住友電工が保有するフィルター技術とアタカ大機の電解技術、および日立造船が有する船舶構造に関する知見を最大限に融合させ、「環境に優しい」をコンセプトに、小型・低消費電力で高性能な電解型バラスト水処理装置の研究・開発を行っていた。その後、2015年5月に共同開発した電解型バラスト水処理装置「ECOMARINE®-EC」(定格処理量500m³/h)*1がIMO(International Maritime Organization、国際海事機関)が「活性物質を利用するバラスト水管理システム承認のための手順(G9)」で定める最終承認(FA)を取得し、当初の目的を達成していた。*2
*1:ECOMARINE®は住友電気工業株式会社の登録商標。
*2:エコマリン 電解型バラスト水処理装置のIMO G9最終承認取得(日立造船株式会社)
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