官報(6767号)によると、神戸市長田区庄田町の「アレキサンダーズ株式会社」(代表取締役:マイルズポール)は4月18日、神戸地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第28号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年7月13日午後1時30分、破産管財人には久米知之弁護士(神戸H.I.T.法律事務所、兵庫県神戸市中央区御幸通6-1-20、電話:078-200-3066)が選任されている。
同社は2011年8月に設立された施設園芸農業を事業とする会社。アメリカなどで実績を上げた水耕栽培システムを日本に導入し、ロメインレタスなどを中心とした葉物野菜類を栽培し、スーパー「パントリー」など展開の「株式会社大近」などを主要取引先として事業を展開していたほか、同社のシステムを用いた施設園芸農業に関するフランチャイズ展開についても募集をかけていた模様。
なお、施設園芸農業に関しては、国内の研究者の間でも、大手流通の子会社が農事組合法人を設立して行う場合を除けば、採算が取れるのは加工用として需要のあるトマトのほか、漢方薬などの原料となる薬草・ハーブ類に限られるとされており、葉物野菜を主力としていた同社については厳しい経営状況となっていたことが窺われる。
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