官報(6736号)によると、福岡県糟屋郡須恵町の「株式会社内田米穀」(代表取締役:内田正一)と関連会社の有限会社コメショウ(同所、同代表)は3月4日、福岡地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第198号及び第199号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年5月11日午後2時、破産管財人には石田光史弁護士(あかつき法律事務所、福岡県福岡市中央区舞鶴3-2-1 DS福岡ビル4階、電話:092-752-2204)が選任されている。
同社は昭和38年5月に設立された米穀販売業者。島根県仁多郡産コシヒカリのブランド米「奥出雲仁多米」やアイガモ農法による無農薬栽培米、植物工学研究所(神奈川県横浜市)により固定された山形のブランド米「夢ごこち」を取り扱うほか、福岡県のブランド米「夢つくし」(「キヌヒカリ」と「コシヒカリ」を交配して育成された固定品種)の販売を行っていた。
しかし、「夢つくし」の販売において2002年11月から2003年3月にかけて、実際には他品種のコメを混ぜていたにもかかわらず、「夢つくし100%」と表示した商品(約7100袋)を福岡市の卸売業者などに計156万円で販売したことがDNA鑑定などで発覚し、2003年6月に当時の社長である内田正氏ら3人が不正競争防止法違反(偽装表示)容疑で逮捕されるなどしたため信用が失墜していた。
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