官報(平成28年3月24日 号外第66号)によると、東京都練馬区豊玉北の「有限会社筒井書房」(代表取締役:須黒義玄)は3月9日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第1224号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年6月3日午後3時、破産債権の届け出期間は平成28年4月6日までとなっている。また、破産管財人には守永真智子弁護士(南新宿綜合法律事務所、東京都新宿区新宿2-7-3 ヴェラハイツ新宿御苑912、電話:03-5379-8379)が選任されている。
同社は1978年(昭和53年)8月に設立された出版社。福祉図書に特化しており、全国の書店に書籍を卸していたほか、全国老人福祉施設研究会議などの主要な福祉に関する大会・研修会において出張販売を実施するなどし、ピーク時には約6億円の売上高を計上していたが、近年の出版市況の低迷から売上が低下し、平成26年11月期には約1億4400万円まで縮小。金融機関からの借入金について返済条件を変更するなどして凌いでいたが、2015年11月上旬に事業を停止し、自己破産申請の準備に入っていた。印刷業界専門紙「印刷ジャーナル」の報道によると、負債総額は約7000万円が見込まれている。*1
なお、同社の前代表であった筒井眞六氏は2015年11月19日に死去されている。
*1:筒井書房(東京)、再度の資金ショート-負債7,000万円(PJ web news、2015年11月24日)
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