官報(6743号)によると、長野県佐久市の「佐久健康開発株式会社」(代表取締役:依田武勝)は3月15日、長野地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成27年(フ)第71号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年6月14日午後2時、破産管財人には森泉邦夫弁護士(森泉邦夫法律事務所、長野県佐久市岩村田5037-6、電話:0267-68-4535)が選任されている。
同社は1991年に建設されたドイツ式の健康温浴施設「クアハウス佐久」の運営事業者。温泉医学・運動生理学に基づいて造られたバーデゾーンを中核として複数の温泉浴槽があり、厚生労働省が認定する「温泉利用型健康増進施設」の中でもトップクラスの設備を誇っていた。泉質は含マグネシウム-カルシウム炭酸水素塩泉だったという。
しかし、バブル後期に建設された同施設の経営はバブル崩壊後の不景気の中苦しく、さらにより大規模な温泉宿泊施設「ウェルサンピア佐久(現:スパリゾートのぞみサンピア佐久)」のオープンなどにより経営に打撃を受けたため、2014年11月末を持って同施設を閉館し、清算処理に移行していた。
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