官報(6740号)によると、佐賀県本庄町の「株式会社ドミックアルファ」(代表取締役:塚原信夫)は3月11日、佐賀地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第51号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年6月9日午後1時30分、破産管財人には桑原健弁護士(桑原健法律事務所、佐賀県佐賀市松原1-3-2 深川ビル3階、電話:0952-37-6000)が選任されている。
同社は1983年に設立された情報処理サービス会社。公文書の電子ファイル化や建設関連図面の複写事業などで業績を伸ばしていたが、OA機器の性能向上と普及が進んだことや他社との競争が激化したことにより受注が減少し売上高が縮小。関連会社が購入した不動産の保証の関係で資金繰りが悪化していた。
このような中、2016年1月に佐賀市の「2015~17年度物品購入等競争入札参加資格」「15、16年度業務委託競争入札参加資格」の入札参加資格審査申請の際に偽造した納税証明書の写しを提出したとして、1月に塚原社長らが偽造有印公文書行使の容疑で逮捕されたことにより、九州地方整備局や伊万里市など長崎県内の自治体などからの指名停止処分を受けた*1*2ため、事業継続が困難となり、今回の措置となったという。帝国データバンク佐賀支店によると、債権者は約35人で、負債額約3億円が見込まれているという。*3
*1:伊万里市、入札めぐり不正2社を指名停止(佐賀新聞、2016年2月5日10時26分)
*2:九地整、ドミックアルファを1カ月指名停止(佐賀新聞、2016年02月23日10時13分)
*3:ドミックアルファ、自己破産申請準備(佐賀新聞、2016年03月12日10時23分)
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