大阪市北区の広告代理店業「株式会社アルファ・トレンド」に破産開始決定 オリコミ広告の中抜き問題で訴訟に発展

官報（6738号）によると、大阪市北区豊崎の「株式会社アルファ・トレンド」（代表取締役：飯干正芳）は3月9日、大阪地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年（フ）第738号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年6月6日午後2時、破産管財人には小林あや弁護士（小林功武法律事務所、大阪府大阪市北区西天満4-2-2 ODI法律ビル301、電話：06-6364-3212）が選任されている。

同社は2005年（平成17年）2月に設立された広告代理店。同社代表が読売広告社の元社員ということもあり、読売新聞を中心に新聞各紙の折り込みチラシの制作を請け負っていたほか、各種フリーペーパー媒体の広告などを取り扱っていた。また、“阪急沿線に密着した地域情報サイト”を自称する地域ポータルサイト「最寄駅＠ナビ」の運営など、ウェブ媒体による広告展開も行い、2011年10月期には約8億円の売上高を計上していた。

しかし、2010年頃から折り込みチラシの広告主との間でいわゆる「中抜き問題」と称される件に関するトラブルが発生し、訴訟に発展（その後、不正に請求していた広告費用などを支払うことで和解）するなどしたため、信用が低下していた。