官報(6741号)によると、愛知県名古屋市千種区の「株式会社愛知華友」(代表取締役:大野葉子)は3月14日、名古屋地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)は第1960号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年6月22日午前11時、破産管財人には渡邊真也弁護士(しるべ総合法律事務所、愛知県名古屋市中区丸の内3-7-27 ビル愛美、電話:052-971-5011)が選任されている。
同社は1995年8月に設立された旅行代理店。「AKツアー(AKトラベル)」の屋号で当初は中国路線に特化した旅行代理店事業を展開し、中国国際航空や中国東方航空、中国南方航空を中心とした航空会社を利用する企画旅行・社員旅行の手配を行うほか、同航空会社の格安航空券の販売、在日中国人の為のビザ取得代行事業などを展開していた。
しかし、2003年に世界的に流行し、WHO(世界保健機関)がグローバル・アラートを発表した重症急性呼吸器症候群(SARS)による影響を受け、業績が急速に悪化。業況改善の為、中国路線に特化した経営方針を転換し、韓国・東南アジア方面への旅行についても取り扱いを行っていた。
同社の事業については2013年3月に設立された「株式会社AKツアー」(同所、代表取締役:鄭天弋、日本代表者:大野葉子)に承継されており、現在は医療滞在ビザの運用開始を受け、日本の高度医療を受けたいと希望する中国人などを同社と提携する医療機関・ホテルに滞在させるメディカルツーリズム事業を主力に事業を展開している。
■関連リンク
株式会社AKツアー
http://www.medical-tour.co.jp/index.html
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