官報(6731号)によると、神奈川県平塚市北豊田の「株式会社ヤマコー物流」(代表取締役:稲浩志)は2月26日、横浜地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第98号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年6月29日午前10時、破産債権の届け出期間は平成28年4月15日までとなっている。また、破産管財人には大森淳弁護士(まちかど法律事務所、神奈川県小田原市浜町1-2-24 平井ビル5階、電話:0465-20-1115)が選任されている。
同社は昭和52年2月に「有限会社山幸産商」として設立された一般貨物自動車運送業者。平成14年4月に株式会社に改組するとともに現商号に変更している。同社は「やまと豚」をブランド展開する株式会社フリーデンなど地場食品関連業者の専属的な運送業者として営業基盤を確立。ピーク時には車両60台を保有し、国分ロジスティクスなど同業他社からの下請受注を含め取引を拡大し、平成25年7月からは一時、湘南ベルマーレのスポンサーにもなっていた。
しかし、受注競争が激化するなかで近年の年間売上高は約5億円で推移し、人件費や外注費ならびに車両費などが重荷となって赤字決算を散発、債務超過に陥っていた。さらに2015年9月頃には残業代未払いなどが表面化。その後も抜本的な改善を図れず資金繰りが限界に達したため、今回の措置となったという。
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