大阪市淀川区の「長宗産業株式会社」に破産開始決定 接着剤不要の光触媒素材「ハンノウコート」など開発

官報(6732号)によると、大阪市淀川区三津屋南の「長宗産業株式会社」(代表取締役:長宗知哉)は1日、大阪地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第537号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年5月19日午後2時、破産管財人には山下幸雄弁護士(山下法律事務所、大阪府大阪市北区西天満4-6-19 北ビル2号館601、電話: 06-6360-5437)が選任されている。

同社は1977年(昭和52年)4月にエースケミカルの屋号で個人創業し、1981年(昭和56年)12月に法人化した一般工業薬品卸売業者。82年に研究施設と製造工場を建設しトルエン、キシレンなどの溶剤や除錆剤、防錆剤などの製造を開始すると、2000年5月には東京に営業所を開設するなど事業規模を拡大。2005年1月には光触媒事業部を設置し、同社が保有する水酸化チタンの製造特許と独立行政法人産業技術総合研究所が保有する可視光応答と基材保護に関する特許を融合させることにより可視光応答型アパタイト被覆光触媒「ハンノウコート」*1を開発するなど高い商品開発力を保有していた。




*1:同素材については2006年に希少金属素材製造大手「稀産金属」に製造委託している。

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