電子書籍サービス「eBookJapan」運営のイーブックイニシアティブジャパン、オンライン書店運営のブークスを吸収へ

官報（6733号）によると、電子書籍販売サイトを運営する「株式会社イーブックイニシアティブジャパン」（東京都千代田区神田駿河台、代表取締役：小出斉）は完全子会社でオンライン書店を運営する「株式会社ブークス」（同所、代表取締役：大貫友宏）を吸収合併すると発表した。同社の電子公告によると、この合併については2016年4月21日に開催される定時株主総会において承認決議を得る予定だという。

イーブックイニシアティブジャパンは2000年（平成12年）5月に設立されたコンテンツの電子化及び配信サービスを事業とする出版社。2002年にはハドソンと共同開発した独自形式の電子ブックリーダアプリ「ebi.BookReader」をリリースすると、2003年以降、Yahoo!コミックへのコンテンツ提供やiPhone・iPod touchやWindows Phone(Windows Mobile)向けの専用サイトを開設するなど事業を拡大し、平成23年10月には東証マザーズに上場（平成25年10月に東証一部に指定替え）するなど、国内の電子書籍配信サービスをリードする企業となっている。

ブークスは2011年12月に設立されたオンライン書店「boox」「BOOKFAN」を運営する企業。2012年に出版支援ソリューション事業「BookOS（ブクオス）」を開始すると、2013年には株式会社テラダロジコムから書評SNS「ブクレポ」を事業譲渡されるなど、事業を拡大させていたが、2015年5月に株式交換によりイーブックイニシアティブジャパンの完全子会社となっていた。