信用調査大手の東京商工リサーチによると、愛知県稲沢市奥田井之下町の「ダイコー株式会社」(代表取締役:大西一幸)は2度目の資金ショートを起こし銀行取引停止処分を受けた。負債額は約9億円が見込まれている。
同社は1978年(昭和53年)5月に「ダイキン株式会社」として設立された産業廃棄物の運搬・中間処理会社。飲料メーカーを中心に食品製造会社などに受注基盤を築いていた。平成24年9月に関連会社の事業基盤を引き継いだことで業容を拡張し、27年8月期の売上高は約5億円をあげていた。しかし、カレーハウスCoCo壱番屋を運営する「株式会社壱番屋」から全量を堆肥化処分するとして引き取ったビーフカツ約4万枚などを同社が不正転売し、複数の卸業者を経て小売店や弁当店で販売されていたことが2016年初めに発覚。全国的に報道された後も、連日のように新たな横流しが判明したため対外信用は失墜、取引契約の打ち切りが相次ぐ*1など経営難に拍車がかかり資金繰りがひっ迫。1月および2月の決済が不調となり、今回の事態となったという。
*1:ダイコーと契約打ち切り次々(毎日新聞、2016年1月20日、Wayback Machineによる魚拓)
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