官報(6728号)によると、北海道函館市の「コーキーズインターナショナル株式会社」(代表取締役:笠松真彦)は2月25日、函館地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第30号で。財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年6月2日午後4時、破産債権の届け出期間は平成28年5月10日までとなっている。また、破産管財人には和根崎直樹弁護士(和根崎法律事務所、北海道函館市本町3-12 カーニープレイス函館6階、電話:0138-55-6668)が選任されている。
同社は2009年(平成21年)6月に北海道札幌市に設立された洋菓子の製造販売業者。「北海道銘菓 雪花青」などで知られる長万部町の製菓業者「有限会社青華堂」により開発された洋菓子「コーキーズ生クッキー」を主力商品として百貨店の催事販売やネット通販を行うほか、2012年10月には円山公園近くに直営店「COWKEY'S COOKIES 円山店」を開店*1し、2013年6月期には約1億8000万円の売上高を計上していた。また、同期にはシンガポールに現地法人「Cowkey's S.E.A Pte. Ltd.」(代表者名:Masato Tajika)を設立。*2*3*4シンガポール高島屋において期間限定で販売を実施するなど、事業規模を拡大していた。
しかし、近年は他のメーカーの製品投入により競争が激化した上、製造委託業者からの納入が打ち切られるなどしたため、
自社生産に切り替えるなどで対応したものの受注に十分な対応が出来ず売上が激減。そのため、本社を函館に移転させるなど固定費の削減に努め、経営の立て直しを図っていたが資金繰りの改善には至らなかったため、2015年12月に事業を停止していた。
なお、直営店「COWKEY'S COOKIES 円山店」については「株式会社ノースフーズ」(2014年6月設立、會田希和子社長)が業務を承継し、『日曜日のクッキー。』の屋号で2015年10月にリニューアルオープンし、営業を行っている。
■関連リンク
日曜日のクッキー。
http://nichiyobi-no-cookie.com/
*1:北海道発大人気「生クッキー」、初のカフェをオープン(マイナビニュース)
*2:同社の創業者である佐藤公紀氏は国内法人の代表から退き、シンガポール法人の取締役に就任。
*3:北海道コーキーズの生(レア)クッキーに新テイストが登場「トーステッドフロマージュ(北海道チーズ味)」(@Press)
*4:《日系進出》北海道発の生クッキー、アジア展開[食品](NNA.ASIA)
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