ファイアウォール製品などで知られるセキュリティソフトベンダ「Agnitum Ltd.」は1月14日の公式ブログ上*1において、ロシアのポータルサイト大手のYandexにより2015年12月に買収されたことを発表した。これにより、同社が手掛けるウイルス対策やファイアウォールなどの製品群は開発・販売が終了となるという。
Agnitum社は露・サンクトペテルスブルクに開発拠点を置いており、ファイアウォール「Outpost Firewall」や統合セキュリティ「Outpost Security Suite」などの製品で知られていた。このうちファイアウォール製品である「Outpost Firewall Pro」は日本国内においてキヤノンシステムソリューションズ(現・キヤノンITソリューションズ)により、2004年8月から2007年11月まで販売されていた*2。
買収後、同社のセキュリティ技術はYandexがリリースしたブラウザソフト「Yandex Browser」のセキュリティ機能を改良・向上させるために用いられる予定となっており、従来の製品群の開発・販売は終了となる。また、製品サポート・定義ファイルの更新についても2016年12月31日を持って終了される予定*3となっている。
*1:Yandex acquired Agnitum technology for Yandex Browser(agnitum blog、archive.isによる魚拓)
*2:ESET Smart Security発売により販売終了。製品サポートは2008年11月25日で終了した。
*3:移行先としてKaspersky Internet Securityとのライセンス交換が行われていたが、2016年2月17日を持って終了済み。
【関連リンク】
Yandex Browser
https://browser.yandex.com/
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