信用調査大手の帝国データバンクによると、栃木県佐野市牧町の元ゴルフ場運営「株式会社サンモリッツ」は1月15日、宇都宮地方裁判所から特別清算の開始決定を受けた。推定負債額は約50億円となっている。
同社は1970年(昭和45年)3月に設立。当初は都内に本店を置き、ゴルフ場開発等に係わる不動産業者であったが、91年8月に(株)サンモリッツカントリークラブを吸収合併してからは本格的にゴルフ場経営業者に参入。「サンモリッツカントリークラブ」(佐野市、75年オープン、18H)の運営を手がけ、96年3月期には年収入高約9億4100万円を計上していた。
しかし、その後の長引く景気低迷から利用者は減少。同業他社との競合による単価引き下げもあり、収入不足から預託金の返還が思うように進まない状況となっていた。2003年頃には預託金返還は完全にストップし、所有不動産の売却、管理業務やメンテナンスの方式を変え、支出圧縮等の経営努力を行ったが状況は改善せず、2013年3月期の年収入高は約2億5000万円にダウン。2013年4月には、ゴルフ場運営事業から撤退し、同事業を関連会社である(株)サンモリッツエンタープライズ(本社:佐野市)に移管。以降は、実質的に事業を停止し、2015年11月20日の株主総会の決議で解散していたという。 尚、事業を継承した(株)サンモリッツエンタープライズも2015年12月20日をもって実質的に事業を停止しており、ゴルフ場は閉鎖となっている。
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