同社は1905年(明治38年)創業、43年(昭和18年)に法人改組した老舗光学機械レンズメーカー。プロジェクター、LED関連機器、医療用機器、監視カメラを対象とした光学レンズの製造を手がけ、特殊ガラスの溶融・成型を独自の技術で行い、特にプロジェクターで使用されるレンズアレイについては世界レベルで高いシェアを確保していた。また、製品の品質や性能の高さは、取引先をはじめ各方面から高い評価を得て、ピーク時となる2004年9月期には年売上高約48億4800万円を計上していた。その後も、海外現地法人の設立を行う一方、2006年にはりんくう工場(泉佐野市)が稼働を開始するなど業容拡大を図り、同年には経済産業省より「元気なモノづくり中小企業300社」の1社に選定されていた。
画像は新社の企業サイト |
しかしその後、同年12月29日に日本最大のベンチャーキャピタル「株式会社ジャフコ」(東京都千代田区)が運営する「ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合」が新たに設立した「株式会社五鈴精工硝子」に事業譲渡を行う契約を締結*3し、裁判所の認可の上で事業譲渡を行っていた。
*1:帝国データバンク-大型倒産情報(五鈴精工硝子株式会社)
*2:五鈴精工硝子(株) : 東京商工リサーチ
*3:追報:破綻の五鈴精工硝子(株)をジャフコ買収
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