官報(6719号)によると、東京都中央区日本橋小網町の「株式会社HYTEXソリューションズ」は9日、東京地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第750号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年5月16日午後1時30分、破産債権の届け出期間は平成28年3月15日までとなっている。また、破産管財人には佐藤三郎弁護士(佐藤三郎法律事務所、東京都千代田区麹町3丁目12番7号 麹町エイチティーズビル5階、電話:03-3556-2274)が選任されている。
同社は2012年11月に設立された太陽光発電パネルの輸入販売および蓄電池の開発・販売などを業務内容とする企業。平成26年10月期には茨城・千葉・鹿児島等などで売上実績をあげ売上高4億9863万円を計上していた。しかし、蓄電池事業に関して、当時の元役員が電池の販売代理店に関する説明会において「半永久的に使える高性能の蓄電装置を開発した」などと虚偽の説明を行い、全国の約1000人から販売代理店の契約料名目で5億8000万円をだまし取ったとして詐欺容疑で摘発された*1ため、信用が悪化。平成27年7月に株主が交代し、新社長が就任・業容見直しを進めていたが経営改善が進まず、2015年10月2日に東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請していた。*2負債総額は民事再生法適用時点で6億4376万円となっている。
*1:「半永久の蓄電池開発」詐欺容疑で5人逮捕(NHK NEWSWEB、Wayback Machineによる魚拓)
*2:(株)HYTEXソリューションズ : 東京商工リサーチ
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