制作部門を休止した「スタジオジブリ」が宮崎駿氏の個人事務所「二馬力」を吸収合併へ

官報（6723号）によると、東京都小金井市の「株式会社スタジオジブリ」（代表取締役：星野康二）は東京都武蔵野市の「株式会社二馬力」（代表取締役：宮崎吾朗）を4月1日付で合併することを発表した。承認決議については両社とも2月25日に開催された株主総会により終了しているとのこと。

株式会社スタジオジブリは2004年に設立され、翌2005年に株式会社に改組した、徳間書店のスタジオジブリ事業本部の事業を承継する形で設立された長編アニメーション映画の制作で知られるアニメスタジオ（2代目）。『崖の上のポニョ』（2008年公開）『借りぐらしのアリエッティ』（2010年公開）などの長編アニメーション映画の制作のほか、『巨神兵東京に現わる』などの実写映画の制作も行っていたが、『思い出のマーニー』公開後の2014年8月に制作部門の休止を発表し、
現在は小冊子『熱風』などの出版物の企画・出版のほか、音楽著作権の管理・レコード原版などの製作供給を事業としている。

株式会社二馬力は1997年（平成9年）4月に設立された映画監督・アニメーターとして有名な宮崎駿氏の個人事務所。1984年に杉並区に設立後、小金井市のスタジオジブリ近隣に建設した「豚屋」に本拠を移転していた旧・株式会社二馬力を2004年に吸収合併し、主に同氏が手掛けた作品の著作権管理を事業としている。