信用調査大手の帝国データバンクによると、愛知県豊明市沓掛町のゴルフ場運営会社「藤信興産株式会社」は1月27日、名古屋地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。申請代理人は佐藤昌巳弁護士(名古屋市中区丸の内3-14-32、佐藤綜合法律事務所、電話052-232-8537)。監督委員には森美穂弁護士(名古屋市中区丸の内2-10-19、森法律事務所、電話052-202-5155)が選任されている。負債額は約51億9800万円。
同社は1970年(昭和45年)8月に設立されたゴルフ場経営業者。76年11月にゴルフ場「青山高原カントリークラブ」(パー72、6496ヤード(レギュラーティー)、三重県津市)をオープン。大自然を活かしたコースレイアウトで、勾配を6%以内に留めるなど年配の方にも楽しくプレーできるような設計となっており、相応の顧客を有していた。また、株主である学校法人藤田学園(藤田保健衛生大学の運営法人)の学内食堂の運営や付属病院内でテレビカードの販売、洗濯機のレンタルも行い、1992年6月期には年収入高約35億5000万円を計上していた。
しかし、その後はゴルフ人口の伸び悩みやメンバーの高齢化もあって収入高は伸び悩む傾向が続き、2015年6月期の年収入高は約17億円に減少していた。さらに、ここへきて会員からの預託金返還請求が相次いだため、今後の見通しが立たなくなったことから、今回の措置となったという。
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