官報(平成28年1月15日・号外9号)によると、インドの大手後発医薬品メーカー、Zydus Cadilaの日本法人、「ザイダスファーマ株式会社」(千葉県市川市)は2015年12月31日の株主総会決議(書面決議)により解散を決議し、解散した。
同社は1967年2月に創業し、日本で初めて細粒剤を開発したことで知られた後発医薬品メーカー「日本ユニバーサル薬品株式会社」を前身とする製薬会社。2006年9月に旧・ザイダスファーマを設立して日本のジェネリック医薬品市場に参入した印・ザイダス社が2007年4月に日本ユニバーサル薬品を買収*1。日本ユニバーサル薬品の知名度が事業上有利と判断したため、日本ユニバーサル薬品に旧社を吸収合併させ、「日本ユニバーサル薬品」を商号としていたが、2010年に承認取得した自社製造の高血圧治療薬「アムロジピン」を発売した後、同年6月に現社名に再変更*2し、入眠剤「ゾルピデム」、アルツハイマー型認知症治療薬「ドネペジル」、アロマターゼ阻害剤「アナストロゾール」を上市する*3など、積極的に事業を拡大していたが、2014年1月に親会社のザイダスグループが経営方針を転換し、日本市場からの撤退を決定したため、同年3月で出荷を停止していた。
*1:インド・ザイダスグループが日本ユニバーサル薬品を買収(薬事日報、2007年4月19日)
*2:日本ユニバーサル薬品 ザイダスファーマに社名変更 6月に(ミクスonline、2010年5月10日)
*3:【日本ユニバーサル薬品】11月に自社製品を初投入‐追補収載でアムロジピン(薬事日報、2010年4月2日)
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