「スーパーロボット大戦」の初期作など開発のウィンキーソフトが事業停止 自己破産申請へ


信用調査大手の帝国データバンクによると、大阪府吹田市のゲームソフト開発「株式会社ウィンキーソフト」は11月10日、事業を停止し、事後処理を●薫(ぺえ ふん)*1弁護士(大阪府大阪市中央区南船場1-16-10、弁護士法人オルビス、電話06-6264-1976)ほか2名に一任、自己破産申請の準備に入っていたことが判明したという。負債額は約2億5000万円。

同社は、1983年(昭和58年)1月に創業し、1986年(昭和61年)10月に法人改組。当初は、PC用ソフトの自社開発および販売を行なっていたが、1983年7月にファミコンが発売されて以降はゲーム用ソフトの開発元として参入。1991年4月には複数版権のロボットアニメによるクロスオーバー作品で、代表作となる人気ゲームソフトの「スーパーロボット大戦」を開発。同作は大ヒットとなり、以降も「スーパーロボット大戦」シリーズや「聖霊機ライブレード」などのゲームソフト開発を手掛け、99年3月期の年収入高は約4億円を計上していた。

しかし、その後は「スーパーロボット大戦」シリーズの制作から離れたことや、2000年以降は大きなヒット作に恵まれなかったこともあって業績が低迷。2010年以降は、再び「スーパーロボット大戦」シリーズの開発に携わるほか、スマホ向けゲームアプリ開発にも乗り出していた*2ものの業績改善には至らず資金繰りが悪化。先行き見通し難から今回の事態となったという。本件については、インターネット上で2015年11月頃に公式サイト及び公式ツイッターアカウントが閉鎖されたため、話題となっていた。

(2016.2.17追記)
官報(6716号)によると同社は2月5日、大阪地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。事件番号は平成28年(フ)第314号で、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は平成28年4月21日午後2時、破産管財人には中山務弁護士(東野&松原&中山法律事務所、大阪府大阪市北区中之島2-2-2 大阪中之島ビル10階、電話:06-6231-3737)が選任された。

*1:「ぺえ」はなべかんむりの下に裴という字
*2:シューティングアクション「バンパイアカフェ」が楽天アプリ市場にて配信 - 4Gamer.net

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