北海道の不動産業者「大通エステート」(旧称:相愛土地)に破産開始決定 資金調達先が破綻で赤字化


信用調査大手の帝国データバンクによると、北海道札幌市中央区の不動産業者「株式会社大通エステート」は10日、札幌地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けた。負債総額は約38億2362万円。

同社は1959年(昭和34年)7月に相愛土地株式会社として設立された不動産業者。マンションやアパートなどの不動産売買のほか、自社ブランドで展開する賃貸マンション「ローヤルハイツ」シリーズの運営なども手がけ、2007年9月期の年売上高は約21億900万円を計上していた。収益物件の開発を主体に手がけるほか、2007年10月にはビジネスホテル(現在は株式会社リオ・マネジメントが運営)を買収するなどしていたが、主な資金調達先であった金融業者が破たんしたことで資金調達が困難となり業容は縮小。物件の開発、販売は大きく落ち込み、2011年9月期の年売上高は約7億3000万円にダウン、在庫売却損などもあり、約3億8500万円の最終赤字を余儀なくされていた。

2012年1月には商号をそれまでの相愛土地株式会社から現商号へ変更し、借入金の軽減に向けて不動産売却を進めていたが業況は回復せず、今年の8月14日に債権者から第三者破産を申し立てられていたという。

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